Q 不妊治療を始めたばかりのものです。
子宮内膜症があり前回CA125の血液検査をしました。
今回は血液検査をしたのですが、そのホルモン検査は何でしょうか? 何がわかるのでしょうか?

A
腫瘍マーカーの一つであるCA125 は子宮内膜症の活動性を見るうえで重要な検査になります。正常値は35未満です。ただこれは不妊治療の関連はありません。あくまでも子宮内膜症の状態を把握するためだけです。実際に内膜症性卵巣嚢胞がある場合は、不妊の原因となることがあります。定点(例えば1回のみ)での検査はあまり意味がありません。あくまでも経過観察するうえで3-6か月に一度は検査は必要です。採血する時期によっては変動します。炎症状態を反映しますので、月経中の検査はCA125値の上昇が起こります。適切な時期の検査でCA125が急上昇するような場合は、骨盤MRIなどの精密検査をする必要があります。

不妊治療の際に行うホルモン検査はFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)、E2(エストラジオール)、P4(プロゲステロン)だと思います。

月経中の採血であればホルモン(FSH,LH,E2)の基礎値
黄体期(高温期)の採血であればE2,P4が考えられ黄体機能の評価を行っていると思います。