Q 次の採卵どうなりますか?

今回、ロング法で採卵をしました。7個採卵でき、6個受精できたものの、胚盤胞になったのはひとつだけで
6日目4BCだけです。かなり確率は低いでしょう。

もしこの胚盤胞を凍結したまま、また採卵したい場合スケジュールはどうなりますか?

〇/19に採卵
〇/24の診察では卵巣は左右5センチくらいの腫れ
生理がくるのを待っていますが、生理がきたらプラノバールを飲んでお休みしたあとすぐに採卵周期になるのか、何ヶ月かは卵巣を休ませないといけないのか知りたいです。

また男性不妊で前進率と正常形態率が一桁です。
それも胚盤胞達成率に関係ありますか?

A

胚盤胞のグレードが4BCということなので、いったん凍結をお勧めします。これはこの胚が着床する確率が低いという理由だけではありません。時間および金銭的にまだ余裕があるのであればもう少し良い胚を凍結して融解胚移植をした方が良いという考えからです。

採卵1週間後の卵巣腫大は想定内と思われます。高刺激周期後の採卵までの期間は施設により異なります。確実に遺残卵胞をなくし、卵胞の大きさを揃えたいクリニックではあれば、プラノバール内服後1-2周期経過後に採卵周期となると思いますが、消退出血後3日目の遺残卵胞が無ければ、その周期から採卵周期に入ることも可能です。女性側の年齢や精液所見にもよりますが、胚盤胞到達率が良くないため、刺激方法や受精方法を検討する必要もあります。

受精から初期胚までは卵子、精子の質の両方が影響します。初期胚から胚盤胞になるためには、精子の質がかなり重要になります。精液所見が悪い場合は、すでにICSIを選択されていると思いますが、胚盤胞到達率が不良の場合は、IMSI(Intracytoplasmic morphologically selected sperm injection:精子細胞質形態を強拡大観察して良好精子を選別し、卵細胞質内に顕微注入すること)やPICSI(physiological ICSI:成熟した精子は、ヒアルロン酸への結合能を有するが、PICSIではこの性質を利用し、ヒアルロン酸を含んだプレートに精子を入れ、ヒアロン酸と結合した精子を選択してICSIすること)といった方法もあります。

ロング法は約2周期を使う刺激法ですが、思ったほど採卵数が多くないのではないでしょうか? ショート法やアンタゴニスト法をtryしてみても良いと思います。