卵管造影検査は卵管の通りと子宮の形態異常がないかを確認する検査です。
2019.8.7 卵管造影って痛いの? を参考にしてください。
では異常があった場合どうするべきでしょうか?
フローチャートをご覧ください。
子宮内に造影剤の陰影欠損(画像の欠け)がある場合は、子宮筋腫や子宮内膜ポリープを疑います。また子宮の内腔が2つに分かれている(中隔子宮)などが確認されることがあります。
次のステップとしては子宮ファイバー(HPY)を行い、病変の有無を確認します。病変の大きさなどからクリニックでの治療が可能かどうか判断します。不可能と判断すれば大きな病院へご紹介いたします。当院での治療が可能となった場合は、その周期中に子宮鏡手術を行います。まずは子宮ファイバーについてご説明します。
子宮鏡検査(HPY)
子宮内ポリープや筋腫、子宮奇形が疑われて精査を必要とする時や、体外受精前検査として行う検査です。細いファイバースコープを子宮口から挿入し、子宮頚管を通して子宮内腔まですすめ、子宮内をくまなく観察します。あまり痛みはない為、麻酔は使用せず、数分で終了します
。
子宮内腔
子宮内全体を観察した像です。
子宮内には筋腫もポリープも認められず、きれいな状態です。
両側卵管口(子宮から卵管への入口)(写真は左から右卵管口、左卵管口)
不正出血の原因となります。症状が無くても子宮
ファイバーで見つかることがあります。
子宮筋腫(粘膜下筋腫)
不正出血や月経過多の原因となります。
子宮ファイバーで内腔に突出する病変を確認できます。
当院での子宮鏡治療(TCR)のスケジュール
当院では積極的にTCR手術を推奨しております。他院で子宮筋腫や内膜ポリープを指摘さらた患者様は、是非一度、ご相談ください。その場合は、再度当院で子宮ファイバー検査を実施いたします。他院で感染症採血を1年以内に受けられてた方は、結果のコピーを持参いただければ、再度感染症採血は不要です。
最短で、現周期中に手術を計画することができます。病変の大きさなどにより手術時期を調整するためまずはご相談ください。また内膜ポリープでTCRを月経8日目以内に実施した場合も、そのままタイミングや人工授精は実施できます。
液体で子宮腔内を膨らまし、カメラで撮影しテレビモニターに映し出し、子宮腔内の腫瘍(ポリープや筋腫など)を凝固切開装置で切除し 摘出する手術です。
腟からの手術ですのでお腹にキズはつきません。
筋腫が大きい場合には月経と止めるお薬(皮下注射、内服、点鼻薬)を使って筋腫を小さくしたのちに手術を行うことがあります。
当日入院して当日帰宅することが可能です。
予約は予約システムまたはまたtelでも対応しておりますので、まずはご連絡ください。予約は女性外来初診 備考で子宮鏡手術を入力をお願いします。