Q  40歳、AMH<1.0 他院で、採卵2回採卵しました。
1回目は採卵数4個 精液所見不良(運動率不良)にてICSI実施 1個受精して1個胚盤胞4BB 凍結。
2回目は採卵数2個 ICSI実施 1個受精したが胚盤胞にならず。
ホルモン補充周期で移植5BBしましたが、HCG<0.5でした。
今後どのような治療が良いでしょうか?

A  以上のような質問がありました。40歳 AMH<1.0 ということですが、今までの刺激ではアンタゴニスト法を実施しており、採卵数としては決して少なくないと思います。ただ受精率が低いため、精子の選別法(IMSI)の変更やPIEZO ICSIにしてみる。卵子活性化をしてみるなど方法はあるかと思います。受精率を改善させることが最優先です。

ホルモン補充周期での良好胚盤胞移植でした。

私の提案

まずは卵胞数改善のためにDHEAS、テストステロン、ビタミンD採血です。結果で不足が分かれば補充が必要です。
1-3周期程度補充して採卵が良いでしょう。
刺激を変えてみるのも一つでしょう。良好胚盤胞になっているので、刺激法としてはあっていると思いますが、採卵数を増やすのであれば、採卵を後方に移動したりする(採卵日を遅らせる)方法もあります。

また1回の移植のため、検査の時期としては、まだ早いかもしれませんが、銅亜鉛採血はやってみても良いでしょう。

移植が2回以上うまくいかなければ慢性子宮内膜炎検査やエコー動画もやってみても良いと思われます。

旦那さんの診察を行い、運動率不良の原因、タバコ、長風呂、ラップトップパソコンの使用、そして
精索静脈瘤がないかの確認を行います。静脈瘤があれば、手術も考慮するが良いでしょう

以上となります。

治療がうまくいかない場合に、年齢だけのせいにするのは簡単ですが、他に打てる手がないのかご提案するのが、「生殖医療専門医の使命」と考えております。「また次頑張りましょう!」の言葉に疲れた、またはもやもやする気持ちがおありでしたら一度、何か治療に提案がないかを担当の先生に聞いてみるのがよいでしょう。

当院でもセカンドオピニオンを実施しております。よろしければ、お電話でのご予約をお待ちしております。

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